驚きの理由で起きた飛行機事故

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飛行機は凡人にはまるで理解できないような凄い技術で造られています。

そのため、墜落する危険性は皆無に等しいと言われています。

とは言っても、飛行機事故がゼロなのかというとそういうわけではありません。

今回は、驚きの理由で墜落してしまった飛行機事故をご紹介します。

イースタン航空401便墜落事故

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この事件は1972年の12月29日に、アメリカのフロリダ州南部あるエバーグレーズという所で起きた事件です。

176名の乗員乗客のうち、101名が亡くなってしまった大規模な事故です。

当時としては最先端の技術で造られていた「ロッキード L-1011 トライスター」というジェット機が、パイロットの不注意が原因でマイアミ国際空港付近のエバーグレーズ国立公園の湿地帯に墜落してしまいます。

これは、ワイドボディ機(客室に通路が2本ある機体のこと。通路が1本の機体はナローボディ機という。)が起こした初の全損事故とされており、人為的ミスの事故の代表例として有名な事故でもあります。

事故の経緯

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トライスターは当時、マイアミ国際空港に向かい飛行していました。

そして空港付近まで接近し、着陸するために車輪を出します。

車輪を出すと機内のランプが点燈するのですが、この時はランプが点燈しませんでした。

パイロットはランプの電球を交換すべく、自動操縦に切り替え空港付近を旋回します。

その間に、操縦席の床下にある車輪確認用の穴から前輪が出ているかを確認しようとするのですが、その時にパイロットの腕が操縦桿に当たってしまいます。

この時、自動操縦が解除されているのですが、乗務員はランプの交換と車輪の確認に手一杯だったため誰も気づかないまま高度がどんどん下がっていきます。

その後も高度は30メートルまで下がり続け、機内に警報音が鳴り響きます。

これが鳴ってしまうともう墜落は免れないということになります。

パイロットは警報音で事態に気付きますが、既に手遅れ。

トライスターは沼地へと墜落してしまいました。

機体は分解しながら進行し、数百メートルに亘って散乱し、原形を留めていたのは尾翼部分だけだったようです。

事故後

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地元住民のボブ・マーキスという人が、偶然近くでボートに乗ってカエル漁をしていたところ、燃え上がっている炎を発見します。

炎の方に向かってボードをこぎ、約15分ほどで現場に到着、溺れそうになっていた数十人の乗客を助け出しました。

墜落から30分近く経った頃、アメリカ沿岸警備隊のヘリコプターが到着します。

が、墜落した機体から燃料が流れ出ていた上に、湿地帯にはワニやヘビなども生息していたため救助活動は難航しました。

速度と高度が低かったこと、湿地帯で地面が柔らかかったこと、トライスターの座席が床に頑丈に取り付けられていたことなどが重なり、機体が大破した大事故にもかかわらず比較的生存者は多くいました。

ただ、湿地帯の泥に含まれる有害な細菌が傷口から入り、ガス壊疽などの感染症を引き起こして入院した人も数名いました。

なお、トライスターに乗っていたロフト機長は救助活動時にはかろうじて息をしていましたが、すぐに息を引き取ってしまいました。

ボイスレコーダーに録音された声

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機内にはボイスレコーダーが設置されており、会話が録音されていました。

ランプの交換を始めて、高度が下がり墜落する直前の音声が録音されており、事故後にレコーダーを確認したところ墜落する7秒前に異常に気づいたことが判明しました。

異常に気づいた際の会話内容は

副操縦士「高度を変えましたか?」

機長「何の話だ?」

副操縦士「2000フィートのはずですよね」

機長「おい!一体これはどうなってるんだ!!」

ビーーーーーー(警報音)

という内容でした。

最後に

飛行機が墜落する確率は限りなくゼロに近いと言われていますが、こういった人為的ミスによる墜落があることは知っておいた方が良いかもしれません。

どれだけベテランなパイロットでも、1人の人間なのでミスすることはあります。

 

とは言っても、ここまでの大事故を引き起こすようなミスはしてほしくないですね...。

ちょっと飛行機乗るの怖いニャ。

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